持ち込みカラオケ作成に必要なもの
ここでは、持ち込みカラオケ(主に動画カラオケ)作成に必要なものの一覧を示してあります。
作成に必要なもの
- 素材
- 本編
動画カラオケの中枢をなすもの。これがなくては始まらない。最低でも曲の長さ分は必要。
- 曲
これも必須。カラオケを作る場合はカラオケトラックだけでもかまわないが、曲にあわせて映像を編集する際に、ボーカル有りがあると非常にはかどります
ものによってはボーカルキャンセルしてカラオケ用のものを作ることもあります
- 動画編集ツール
- Aviutl
このツールで素材の切り出し、結合も可能だが、そういう用途にはあまり向かない
素材の24フレーム化、クリッピング、ノイズ除去をし、編集用中間コーデックに吐き出す用途が主
特に設定する事はなし。普通にインストールするだけでいいのですが、画質にこだわるなら第三者プラグインを考えましょう
- Aviutlプラグイン
Aviutlは処理するプラグインの順番で、できあがる映像の品質が変わってきます。順番も考慮しましょう
かけた方がいいと思われるフィルタを以下に記します。
- videoMaid
フリーソフトで映像の編集(並び替え)をしたい場合はこのソフトを使用
- Adobe Priemier
フリーソフトではありませんが、本当に色々と編集したいと思ったらこの位は必要かと思います
- Adobe After Effect
フリーソフトではありませんが、これを使いこなしして静止画MADを作っている人、様々なエフェクトをかけている方もいらっしゃいます。使いこなせば最強!
- VirtualDub
動画と歌詞の合成を行う際に必須のツール。aviutlの代わりにエフェクトの編集も可能だが、pluginは玉石混淆。いいプラグインを見つけるにはテクニックが必要かも
- VirtualDubMod
mkv方式の動画を扱う場合にはあった方がいいかも。virtualDubに第三者が別の機能を付け加えたもの。
インストールは単に解凍するだけですが、frame server機能を使う場合は、frame server機能の登録が必要となります
登録を行わないと、TMPGなどでVirtualDubの情報を受け取る事が出来ません。
【フレームサーバーの設定】
AUXSETUP.EXEを実行し、その中の「Install Handler」をクリックする
VirtualDubをインストールしたフォルダ\aviproxy配下の「proxyon.reg」ダブルクリックし、レジストリに登録する |
VirtualDubModを使用している場合は、mkvmergeを使用することなく、音声を複数トラック追加する事が出来ます(…が、本当にmkvの力を発揮させるにはmkvmergeでないと)
- mkvmerge
本ツールはMKVToolnixに同梱されている。
avi、mp3、歌詞を一つのファイルに結合する事(mkv形式の動画作成)が可能。
mkv形式の動画を作る一番のメリットは音声を2トラック(ボーカル版/カラオケ版)を持つことが出来る事
果ては歌詞ファイルで使用しているフォントまで結合できる(著作権の問題があり配付は難しい)
このあたりはwmvでも可能なのだが、mkvはコーデックをそのまま包み込むコンテナのため、後々映像/音声のみの分離が可能なのもメリットと言える
- TMPG
MPG1形式の動画カラオケを作る場合ほぼ必須。フリー版で機能的には十分。
尚、MPG1形式の動画カラオケを作るメリットと言うのは、再生環境を限定しないと言う事。かなり低スペックのパソコンでも固定レートのMPGであれば、再生が出来るのは強み
それはすなわち、コンパクトなノートパソコンをカラオケボックスに持ち込みTV出力を使用してカラオケを楽しめると言う事。
- 各種コーデック
動画編集のためにコーデックを入れる必要があります。例えば最終的にDivXで出力したいと考えても、途中の編集を全てDivXで行うとかなり負荷が高く、プレビュー表示もままならない状況に陥ります(Premiereもたまにコケます)
中間ファイルはロスレス(動画を別のコーデックに変換してもデータの損失がない形式)のコーデックに変換し、編集後に最終的なコーデックに出力します
中間ファイルのお勧めはHuffyuv。そこそこ軽く、そこそこのサイズ(24フレームで30分ものをHuffyuvにすると6GB程度)で扱えます
また、最終的な形式はDivXあたりにしておくといいのではないかな?と思います
Huffyuv:中間ファイル用にあった方が便利なコーデック(公式サイトは既に閉鎖済みですので、二次配布サイトを検索してみて下さい。すぐ見つかります)
DivX:最終出力用コーデック
XviD:最終出力用コーデック
H264:最終出力用コーデック
- 歌詞編集ツール
- mp3作成ツール
カラオケタグを作成するためのmp3を作成するツール
waveのままでも出来ない事はないが、mp3化しておいた方が簡単
環境に応じて好きなツールを使えばいいが、個人的にはcd2wav+午後のこ~だ~がお手軽だと思う(行くところ行くと、音質はボロボロに言われているけど、みんなそんなに耳がいいのかなぁ)
- WinAMP
歌詞作成のためのツール。必須
WinAMP時間の関係で2.x系がオススメ(かな?)
これからWinAMPを使う人は5.x系でもいいかな?と思いますが、過去の資産がWinAMP2.x系(WinAMP時間でタグが作成されている場合)が多いなら2.x系を使った方がいいと思います。。
WinAMP時間と標準時間が混在すると、再生する場合に時間がずれたりずれなかったりする可能性があります。
但し、in_mod.dllに起因するセキュリティホールがあるため、プラグイン配下の「in_mod.dll」は削除しておいた方が安心
セキュリティホール情報より
Winamp playerは、ntdll.RtlAllocateHeap機能がin_mod.dllプラグインを適切にチェックしていないことが原因で、ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こされるセキュリティホールが存在する。この問題が悪用されると、リモートの攻撃者にシステム上で任意のコードを実行される可能性がある。
2004/04/06 登録
危険度:高
影響を受けるバージョン:2.91~5.02
影響を受ける環境:Windows
回避策:5.03以降へのバージョンアップ |
対処方法として5.03以降へのバージョンアップとありますが、in_mod.dllを削除しても可。
尚、in_mod.dllはFasttracker2のメディアファイル(拡張子「.xm」)を読み込むためのものですが、こんなメディアファイル使うことないでしょう。
WinAMP 3.x,5.x系に新たなセキュリティホールが発見されました。詳細1、詳細2
Winampは、スキンファイルを用いて、外観を自分好みにカスタマイズできることが特徴の1つだ。今回の問題は、そのスキンファイル用のビットマップ画像やテキストファイルをZip形式で圧縮した「WSZ」ファイルの処理に適切な制限が加えられておらず、Windows上ではデフォルトで、WSZファイルを自動的に開くようになっていることが原因で、WinAMP
3.x/Winamp 5.xに(脆弱性が)存在する。この脆弱性を悪用し、仕掛けを施したWSZファイルを送り込むことにより、任意のコードを実行される恐れがある。 |
WinAMP 5.x系に新たなセキュリティホールが発見されました。詳細
Winampは、米Nullsoftが開発したWindows向けメディアプレイヤー。今回の脆弱性は、Winampのダイナミックリンクライブラリ「IN_CDDA.dll」に境界エラーが発生することが原因で、「.cda」「.m3u」形式に細工したプレイリストなどのコンテンツにアクセスすることでバッファオーバーフローが発生する。脆弱性を悪用すると、外部から任意のコードが実行できるという。
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WinAMP ~5.x系に新たなセキュリティホールが発見されました。詳細
Winamp 5.12 以前に欠陥。buffer overflow する欠陥があり、攻略プレイリスト (.pls) ファイルによって任意のコードを実行可能。 WinAMP5.2で修正された |
- Gucchi's Lyrics plug-in(WinAMP)
WinAMPのplug-in。カラオケタグを作成するのに必須
このツールそのものはWinAMP2.x、3.x、5.x系のどれでも動く様です。
ファイルをWinAMPのpluginフォルダに入れてやればOK。
但し、Windows2000、WindowsXPで使う場合には修正パッチをあててやる必要があります。
※ この修正は歌詞を作成する場合は不要な修正で(フルスクリーンで歌詞表示を行う場合に必要なの)ですが、当てておけばこの後も安心でしょう。
- mp3 patch for Winamp(WinAMP)
WinAMP2.x系には早送り、巻き戻しを行うとどんどんと時間がズレてしまう問題がある。それを修正するためのもの。Gucchi's Lyrics plug-inにも同様の機能があるが、その機能が動かない場合は、こちらのPatchが必要。
- txt2ass(txt2ssa)
WinAMP+Gucchi'sで作成したカラオケタグを動画カラオケ用のタグファイル(ass/ssaファイル)に変換するツール
txt2assはルビ振り、様々な字幕エフェクトに対応
- VSFilter
作成した動画カラオケ用タグファイル(ssa/assファイル)を動画にオーバーレイ表示するために必要なフィルタ
なくてもかまわない(低スペックパソコンの場合、なめらかに表示されない)が、このフィルタを用いる事で、歌詞と歌のタイミング合わせが非常に簡単になる
尚、Media Player Classicには本機能が同梱されている
ここでは単体でダウンロードしたものを手動インストールする説明を行うがLazy Man’s MKVをインストールすれば面倒な設定を行わずともインストールされます
インストール方法は、ファイルを解凍した後に、コマンドプロンプトを立ち上げる
Windows 98/Me系は無印のVSFilter.dll
Windows 2000/XP系はunicode版のVSFilter.dll
を使用。
インストール/アンインストール コマンドプロンプトを起動
VSFilter.dllのあるフォルダに移動
【インストール】
regsvr32 VSFilter.dll |
【アンインストール】
regsvr32 /u VSFilter.dll |
を実行します。インストール/アンインストール共に正常に終了した旨の確認メッセージが表示されます
そして、インストール後に、動画+SSA(ASS)ファイルを再生すると、タスクバーに
の様に「矢印」が表示されます。その矢印の上で「右クリック」をするとメニュー設定が開きます。

ここで「DirectVobSub(auto-loading version)をクリック
そして、、、
DirectVobSubのMiscタブの「Pre-buffer subpictures」のチェックを外しておきます。
このチェックを外しておかないと、正常にワイプされません。
あるいは、コマンドプロンプトにて
rundll32 "(VSFilterのインストールパス)\VSFilter.dll",DirectVobSub |
というコマンドラインを実行すると VSFilter の設定画面を開くことが出来ます。
- Aegisub
ASS/SSAの字幕ファイルの編集ツールです
リアルタイムプレビュー(VSFilterを使って、その場で字幕効果の)確認が出来るため、字幕エフェクトをかけたい場合には重宝するソフトです
ツールはちょっと癖があって最初とまどう事柄として、行を更新した後、「エンター」を押さないと更新が反映されませんので注意!
- txtSub(VobSub中に同梱)
VirtualDub(VirtualDubMod)用の歌詞、映像合成プラグイン
上記VSFilterでなめらかに表示が出来る場合は合成する事は必須ではないが、再生環境を限定しない意味で合成しておいた方がベターってか必須
最終的にtxtSubで映像と歌詞を合成した動画を作成する
vobsubに同梱されている。最終的にはVirtualDub/VirtualDubModのプラグインフォルダにtextsub.vdfがあればOK。手作業で置いても構いません(VirtualDubModの場合等)
通常はvobsubをインストールする際に、
pluginsのTextSub for VirtualDub and AvisynthをチェックすればOK
- 再生プレイヤー
- Media Player Classic
mkvを再生するのに適したプレイヤー 内蔵vsfilterを使う場合の設定
view→optionにて
VMR9(renderless)を選択

Number of subpictures to buffer aheadを「0」にする
これをONにした場合は、vsfilterをアンインストールしておいた方がいいです(アンインストールしていない場合、二重に字幕が表示されます)
- ハード的なもの
- ハードディスク
デスクトップにしろ、ノートブックで作業するにしろ、ハードディスクが沢山ないとスムースな作業は厳しくなります
私は動画編集用(Huffyuvで展開するために)500GBのワークを用意しています
- 映像キャプチャー機器
TVから録画した映像を使うには必須と言えるでしょう
- PCスペック
最低限、動画をなめらかに再生するためのスペックがないと辛い(なくても頑張れば大丈夫)ですが、エンコードをする必要もあるので、スペックは高ければ高い程いい
…とは言え、今のパソコンって軒並み高スペックなので、今のパソコンならどれでも…って感じがします
ただし、assのソフトサブ(クローズドキャプション)を使用し、様々な字幕エフェクトを駆使すると、恐らく現在の最新PCでも再生が厳しいと思います…
2006/08/24 現状にあわせて修正
2004/08/25 初稿